入渓、入山等に関しての心得
冒頭でも述べた通り、ほぼ完全に観光地化されすぐに辿り着けるところもあれば、ほとんど人の手が入っておらず非常に不明瞭で危険な道のりのところもあります。
水が絡むだけに濡れても大丈夫な服装、場所によってはちゃんとした装備が必要不可欠になってきます。
入り口まで
車やバイクで向かう場合、くねくねした細い道路を通ることがほとんどです。
舗装されてない道もガードレールがない道路も多々あります。
一台通るのがやっとで、対向車が来たらすれ違いポイントまでどちらかがバックしなければならないことも多いと思ってください。
また、写真のように巨大な落石や土砂崩れで通行不可能なこともあります。
このような場合、どうしても無理な場合は無茶をせず引き返すように!
駐車
基本的に所々に駐車ポイント的なとこがあることが多いです。
ただあまり岩壁のすぐ横などは落石の危険性がありますし、断崖の上なども少し怖いです。
できるだけ安全でかつ入り口に近いところに駐車しましょう🚘
危険に対する心得
危険にはそれに対する備えと慣れが必要です。
まずは※到達難易度Lv2くらいから始めてみるのがいいと思います。
※▶到達難易度
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※全体的に言えることとして、滑って転倒、転落しかけても即座に体勢を立て直せる反射神経、バランス、身軽さが必要になってきます。
大自然の中においては固い岩やとがった枝、それに断崖絶壁等が当たり前なのでただの転倒が大事故につながります。
”滑った⁉” と思っても即座に体勢を立て直せればほとんどの場合やり過ごせますが、ほぼ反射的になるので慣れも必要です。
※もう一つ、危険を回避するための感覚と判断力が必要です。
地面が崩れていたり、川の水量が多かったり、思っていたより登れそうにない崖等今の自分の技量と体力を考えた時、断念せざるを得ない時があります。
少しでもこれは無理だと判断したら絶対にあきらめて引き返してください。
命には代えられません。
それと帰り道のことも考えておかねばなりません。
登ったはいいが降りられない、飛び降りたはいいが登れない、などという事が無いようにしなければなりません。
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環境的危険
※天気
悪天候はもとより、険しい所になるほど多少の雨でもできれば断念するようにしてください。
※足場
足元はしっかり見てください。
苔だらけの岩や水溜まり等滑りやすい所、浮き石や崩れかけている所は要注意です。
また、傾斜のきつい所は前衛が踏み外した石等が後続のほうへ転がって行ったりするので要注意です。
※落石
切り立った崖の麓や洞窟状になった岩場など、頭上から落石しやすい所はなるべく避けるか、どうしても通らないといけない時は長居しないよう速やかに通り過ぎましょう。
※沢、滝
沢や滝周辺は水の飛散等により非常に滑りやすい足場が多いです。
また、大きな滝壺は中で水流が渦巻いていることがあるので、出来る限り深みには立ち入らないようにしましょう。
※橋
山中の橋は必ず一人ずつ渡りましょう。
団体で渡って吊り橋が崩壊し死亡事故になる例はたくさんあります。
また、橋板の腐食が進んでいたりすることもあります。
ひどい場合は渡るのを諦めてください。
※登攀設備
場所によってはロープや梯子が掛かっているところがあります。
これも一人ずつ昇り降りしてください。
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野生生物による危険
※クマさん
クマさんは要注意です。あまり辺境に行くとクマ注意の看板をよく見かけます。
基本臆病な性格らしく、クマ鈴などで人間がいることを知らせることで逃げていくことがほとんどたそうです。
背中を見せるとよくないらしいです。
あと嗅覚が犬の7倍優れているらしく、匂いの強い食べ物などは避けるべきです。
私はクマ鈴に加えて最悪の場合を考えて爆竹鉄砲とコンバットナイフは常備しています。
※イノシシ
※サル
※ヒル
水からあがると極々たまにヒルが引っ付いていたりします。濡れた手ではなかなかとれないのでタオルなどで拭いてからはがしましょう。
※他
その他よくわからん変な虫や植物は触らないようにしましょう!
危険に関してはこれ以外にもまだまだあります。
100%どうこうとは言えないので、自己責任でお願いします。
十分に準備、注意し、時には迷わず引き返すことも大切です。
自然に対する心得
大自然はかけがえのないものです。
汚さない、ゴミを捨てない、植物をむしらない、必要以上に踏み込まない、
できる限り自然の形をそのまま残すよう心がけましょう。
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我々は自然の一部を切り取り自分たちの生活圏としています。
それと同様に山や森、川等に住む生き物たち、クマさんも鹿もヘビもカエルも虫もそこが生活圏なのです。
ですから通行や安全のためやむを得ない場合以外でむやみに脅かしたりしないでください。